副業は目的ではなく手段。自分らしい生き方を見つける第一歩。

<プロフィール>

松木健治(まつきけんじ):国内大手私鉄で中間管理職をしつつ、個人で副業起業。現在280人のオンラインコミュニティを主催。

コーポレートサイト:https://leadtheselfjapan.com/ note : https://note.com/kenjimatsuki


社会変化をきっかけに、ライフワークを持ちたいと考え、何をやるか決まらないまま起業


副業を始めたきっかけは?


「コンビニが閉まることなんか想像してなかった。」



本業は鉄道会社でまちづくりをしています。新型コロナウィルスの感染拡大によってリモートワークやオンライン授業化が一気に進み、通勤通学が無くなるというのは事業の根幹を揺るがす大きな事業環境の変化だと感じました。

わずか数ヶ月でそのようなことが起きてしまう。震災など災害やパンデミックはこれからも起こるでしょうし、今回のことだけでなく将来またそのようなことがあったときでも自分が個人として自立をしていなければ、家族のことも含めて生きていけないと考え、なにをするかを決めずに、とりあえず会社を使ったのが2020年の7月です。

会社設立後、始めた事業は?

「副業を始めた頃の机。汚い。。。」



自立を考え、副業などを始める人を支援する個人としての活動と、オンラインコミュニティの運営をしています。20年間ぐらいサラリーマンだったので、世の中のニーズと自分の価値とを接続するということに今も苦労しています。

ブログを書いてみたり、コーチングを勉強してみたりという試行錯誤をいろいろやってみました中で、その活動自体を面白いと思ってくださった方から、「実は自分も同じ悩みを抱えている」とか、「自分も会社だけでキャリアを築くということに疑問がある」という相談をいただくことが増えていったので、そういう方たち向けにオンラインコーチングを始めました。

ただ私自身も道なかばですし、自分ひとりで誰かを支援していくというのも限界を感じ、これからの時代、本業副業の垣根なくお互い支え合っていくという場所があっても良いのではないかと思い、『個人の自分らしい自立を支援するオンラインコミュニティ“Full Swing”』を開設しました。

現在はどんな活動を?

「こういうのをほぼ毎週描いてます。」



オンラインコミュニティは収益事業というよりは、自分のライフワークとして位置付けています。コミュニティには現在280人ほどに参加して頂いていて、個人の自立に向けた活動の基盤固めをしています。

昨年度、本格的な運営スタートのためにクラウドファンディングに挑戦し、たくさんの賛同者と一定の資金を集めることができました。そのリソースを基にどういう物語でどんな価値を作っていきたいか、いま一度情報整理して、それをしっかり形にするよう活動しています。

また、そんな活動をする中で、個別でご相談を頂き、個人や法人からの相談業務も実施しています。

勤務先へはまずは相談ベースで、少しずつ理解者を増やし段階を踏みながら

会社への申告はどのように?

まずは身近で信頼できる上司への相談をしました。以前友人と会社を作ったことがあり、当時も会社に副業について相談をしたことがあったので会社のルールはなんとなく知っていました。

私の会社は原則的に副業は禁止ですが、進め方によっては相談の余地はあると考えていました。会社の規定を踏まえ、人事制度に詳しい社内の親しい人や近い人に少しずつ相談の輪を広げて行きました。


周囲の反応は?


私の場合は、それまで無償で行っていた活動で今後報酬が発生してしまうことについてから相談を始めました。

幸いにも上司や人事担当者も付き合いが長く信頼できる方たちだったので、相談をしやすい環境でした。職場の文化や周囲との関係性によっても相談しやすさは違うとは思います。

オンラインコーチングの仕事から経験したことですが、副業を決定事項や決意として伝えようとすると反発が大きいと思います。例えば、面識のない人事担当に唐突にメールをする、といったやり方です。まずは信頼できる人を頼って焦らず理解を得ていくのが良いかと思います。


両立のコツは時間でのスイッチ

本業との切り替えやスケジュール管理方法は?

まだまだ上手くはできてないのですが、本業とのすみ分けは勤務時間でするようにしています。9時半から仕事が始まったならそこからは副業の連絡が入る携帯は絶対に見ないとか、終業までは副業のことに手を付けないようにするとか。

携帯のブルブルが気になっても、決めた時間になってから見るようにしています。笑

副業の仕事管理は、色々なやり方を試していて、今はAsanaというオンラインスケジュールソフトを使って副業の仕事を管理しています。

デバイスは本業と副業で使い分けていますか?


分けています。それは重要な点だと思います。


「デバイスはいっぱい買って試しました」



限られた時間での副業活動で自身の価値発揮をするために心がけていることは?


毎朝、コイチジカンのスケジュール確認をしています。

その時は、その日の予定について前回までの打ち合わせの内容や、流れを意識して確認するようにしています。

コミュニティ運営や一般社団法人の立ち上げは自分1人ではできないことなので、参加している方々のことを想像し、優先順位を考えて進めています。

まだまだ改善の余地はありますが、本業で得た知見・経験がありがたい資産になっています。

個人としてのお仕事をもらうためにしていることは?


コミュニティの中から個別に相談を受けていて、対外的に積極的な営業活動のようなことはまだできていません。

自分がどういう想いでこの活動をしているのかは記録し、定期的に自分の会社のホームページや個人のnoteにアップしたりしています。関心を持ってくださった方々向けにはそちらを見ていただいています。


自分に合ったペース配分や仕事量を模索しながらの毎日



仕事量はある程度分量を決めている?

キャパシティを超えないようにしながら仕事を受けています。

創業当初に、無理をして体調を崩して、クライアントにも迷惑をかけそうになったことがありました。在宅で副業をしようと思うと際限がなくなってしまいがちですが、目的を見失い、やれるからと無理をしてしまったことを反省しました。

今は、最低限の睡眠や家族との時間を意識的にとるとか、自分なりにルールを持ってやっています。

具体的にスケジュールや時間のルールで決めていることは?


「毎朝、朝日を見るために散歩してます」



本業が日中なので、副業はどうしても朝早くや夜遅くになります。

自分のライフスタイルを色々試し、今は、夜早く寝て早起きして朝に仕事をするようにしています。

具体的には、毎朝4時に起きるようにして、夜は遅くても23時には寝る、できれば22時には寝る、というのを心がけて6時間睡眠を確保しています。

本業やプライベートにも変化

本業やプライベートへの影響は?

本業のストレスが以前より感じにくくなったというのはあると思います。

自分が得意なことや好きなことを副業でさせてもらっているので、本業ももっと楽しんでできるようになったと感じます。

勤め人は会社から役割を与えられことが多いですが、副業では自分から役割を取りに行くということをしなければいけないし、自分がどうしたいかを考えていかなければいけないので、そういう考え方が鍛えられているのは本業にもいい影響が出ている気がします。あくまで個人的にですが、マインドの変化というのが副業のいい影響としてあるのではないかと思います。


私は子供が4人いるのですが、副業に割く時間が増えているので家族(特に妻)には負担をかけていると感じます。ただ、将来的には今よりも『個人が自立した生き方』は大切になると思うので、自分の活動を通して何かを子供達に伝えることができたら、それも自分の役割の一つかなぁとも考えています。

副業を考えている方へ



将来に向けてご自身がやってみたいことは?


どんどん新しいことをやって、今の自分が想像できない役割を果たせるようになるというのが将来の自分に期待していることです。

今の自分がこういう風になっていることは一年前には想像できなかったですし、今受けている仕事も当時の自分にできると思っていなかったことです。

新しいことに挑戦を続けて、自分の新しい可能性を見つけたり、世の中がどうなってもなんとか自分らしく生きていけることに挑戦していきたいです。

これから副業を始めたいと思っている人へのアドバイスを


「今借りてる部屋、すこしはきれいになった。」



副業は目的ではなくて手段だと思います。自分が描く、かくありたい働き方や生き方があってそれを実現するために、もう一つ役割を持った方がいいとか、もう一つ仕事をしたほうがいいということが、たまたま副業に繋がるということではないでしょうか。

それがちゃんとした報酬を得ながら働く副業ということもあるだろうし、プロボノ的な地域活動だったということもありえると思います。


なので、まずは自分の目的意識のようなものをきちんと整理したほうがいいと思います。その為にすでに何かの活動を始めている人の話を聞くのはおすすめです。


もう一つは、何でもいいので、とにかく始めちゃうことです。何かをやらないと、やった後の痛みも成長もないので、目的がある程度定まったらリスクが低いところからとにかく始めてみるというのがすごく重要だと思います。

ちょっとやそっとのことでは、命までは取られないので、とにかく、やっちゃう。そして、やっちゃってから考える、くらいでちょうどいいのではないでしょうか。